2004年3月15日(月)16:00

ポーランド首相はEU憲法問題で孤立化を懸念

ワルシャワ(AP)

ポーランドのレシェク・ミレル首相は、スペインの総選挙で社会労働党が勝利した結果を受けて、EU憲法論争でポーランドが孤立するのではないかと懸念している。もしスペイン政府がこの問題で従来の姿勢を変えたならば、「これはポーランドにとって考えうる最悪の結果である」とPAP通信は月曜日ミレル首相の発言を報じている。これより前、スペイン社会労働党の幹部は、新政権は保守の国民党による欧州憲法阻止の路線を引き継がないと示唆している。

「これはポーランドにとって深刻な状況だ」とミレル首相は述べた。ポーランドとスペインは12月のEU首脳会議で初の欧州憲法の合意を阻止している。両国は欧州将来像会議によるEU閣僚理事会の票配分の変更案を拒んだ。加盟国の人口規模に一層の重きを置く二重多数決制が導入されれば、ポーランドは現行のニース条約の規定に比べて自国の影響力が低下すると危惧している。これまでのスペイン政府も同じ見通しを持っていた。

来週ブリュッセルで開かれるEU首脳会議で、各国首脳は欧州憲法問題を協議する意向である。議長国アイルランドは欧州憲法を木曜日の晩餐会の議事日程に組み込んでいる。

原題:Miller befuerchtet Isolation bei EU-Verfassung




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